BLOG

2023/07/24 [坂本のおうち在来木造全面改修工事]

在来木造住宅 全面改修工事 続き


キッチンから中庭を見た様子です。

こちらの部分は、築70年以上の部分と多分築35年程度のところが、

丁度混在している部分になります。

構造補強や、柱の配置を整理して、廊下部分をダイニングエリアにし、

対面キッチンを配置しました。



キッチンから水廻りは連続していまして、

水濡れや汚れを気にしなくていいように、

フロアタイルに変えています。キッチンの向こうが、

脱衣エリアで、洗濯機と、物干しエリア、収納エリアがつながります。

間の引き戸は上吊りで、壁の中に納まるインセットなので、

壁が非常にすっきりと見えます。



左にキッチンがチアッと見えていますね。

引き戸をあけるとこのように洗濯機置き場と、

物干しエリアがあります。物干し金物前は、

窓があり、物干し用のエアコンも付くので、

非常によく乾くと思います。



洗濯機スペースの横が収納エリアで、

その向こうにインセット引き戸を挟んで、洗面があります。

洗面は建具で締め切ることもできますが、

壁の中に収納できる建具なら、開口でつながっているようにも見えます。

引戸は上吊りなので、足元すっきりですね。




こんな感じに、脱衣、洗濯、物干しが奥にあり、

収納を挟んで、洗面が連続しています。



洗面化粧台は、リクシルの既製品の洗面化粧台、

ボール上部と排水管類を使用して、造作しています。

そして大人気、コラベルのタイルを貼ってかわいい洗面完成です。

左側が、ダイニングにつながっています。



洗面を出て正面です。

奥に和室がみえてます。和室3室続き間の建具はほぼそのまま生かしています。

勾配天井部分には、桧を使用しています。自然の艶があり、きれいですね。



もう少し進んで、ダイニングからリビングを見たところです。

天井部分が複雑に入り組んでいますが、ここには重要な構造が隠れています。

構造の交わる部分の柱は、新しく入れ替えたのと、桧で補修したものが並びます。



歴史を残したままの和室から、ダイニングを見たところです。

和室は、畳と壁を改修し、構造や建具はそのままにしています。



この床の間部分の違い棚を撤去し、

壁にスタイロフォームの断熱材を張り込み。

床の間にも張り込み、

畳下には、ネオマフォームを敷き込みました。

寒くてすかえなかった以前の和室も、

断熱工事により快適になり、

生活スペースとして活用していただけます。




床の間断熱工事です。



床の間の裏もしっかりと。ブチルテープで気密も確保してます。



スケルトンにしたところの床の断熱工事です。

全部床の高さがくるってるので、水平を出すために、

基準水平ラインを木で作っています。



こんな感じに完全にスケルトン状態にしてます。

床下の土の状況は、ドライで良好。

土がドライだと、木材の劣化も起こりません。



キッチンと水回りになる部分のスケルトンの様子。

こうやると構造の弱点や、レベルや垂直を直していきやすいです。



土壁部分は入る深さに合わせて、高性能GWそ充填し、

アイス買った時に入れてくれる袋みたいなキンキラの、

厚みのあるシートを貼っていきます。



新旧が両側に存在する部分。

リフォームはこんな感じで、

時代性を残すと素敵ですよね。

全部きれいになっていくのもいいですし、

一部家の記憶をそこしていくのも面白いです。



梁がドーンとでてきたり。



太い大黒柱がでてきたり。

これも以前は壁の中に隠れてたんですが、

敬意を表しまして磨きまして、元の木の姿を現し、

ほぞを埋め、足元に巻物を施してます。

家の大事な守り神みたいな存在ですよね。



と言う訳で、3月に工事スタートした改修工事が終了いたしました。

沢山の工事部隊にご協力いただき、日曜もなく必死て仕上げていただき、

吉田の再三にわたる要望、修正にもご対応いただき、

本当に心より感謝いたしております。



今回、建物面積70坪以上の、古民家改修という、

非常に挑戦しがいのあるチャンスを頂きまして、

本当にありがとうございました。

設計、施工共に大変勉強になり、試行錯誤することが出来、

心より感謝し致します。

またお住まいになってから、気づかれる点などございましたら、

遠慮なくご指摘くださいませ。

点検時にも、住まい方の様子など教えて頂けると幸いです。

工事はあと少しございます。がんばります!

どうもありがとうございました!