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2024/12/02 [彦根 100年古民家リノベーション]

築100年古民家伝統在来リノベーション

おはようございます。よしだ設計です。

本日は彦根の伝統在来住宅、なんと築100年の改修工事の全貌をご紹介いたします。

玄関です。新たに下足入れを作りました。

この下足の天板は、もともと敷台として使われていたものです。


↑こちらの仏間に上がるところについていた敷台。これがケヤキの立派な木で、これを下足の天板に再利用した。というものです。

下足上の細かい細工の格子窓も、裏向きになって隠れていたものですが、これも再生しています。

玄関の後ろの廊下から撮ったものですが、この格子窓です。きれいな細工が施されています。


そしてこの様になりました。足元に照明を入れています。

違うタイプの3つの光源を入れて、ニュアンスを変えています。



玄関角部分に照明を設定することで、入った瞬間に目が留まる部分を作っています。



始めて現地に伺ったときにも、お花を飾られておられましたので、そこに照明をいれました。


詳細検討図です。下足の高さを何種類か書きまして、これが最終系になりました。

大工さんには、色々注文を付けて申し訳ございません!おかげさまで良いバランスになりました。



そしてキッチンとリビングの改修です。

使い勝手を良くして、構造と断熱の改修をしています。


新たに基礎と耐力壁を足し、床下、壁に断熱を入れていきます。

土壁断熱をするときは、グラスウールだけじゃなく、アストロフォイルも使っていきます。

遮熱と断熱両方の効果があります。


キッチンの出来上がりがこちらです。

天井が一部低くなっている部分が見えると思います。ここに大きな梁が入っていまして、この梁を隠すように天井高さを決めると低いので、10㎝の事ではありますが、一段階下げました。ただ下げただけだと、違和感があるので、クロスを木調にしまして、デザインでやってます。みたいな雰囲気を作っています。天井の雰囲気に合わせて、照明も変えています。



キッチンの間にカウンターを挟んでいます。キッチンの出窓はなくして普通の窓に変更し、サイズも小さくしました。

離れたところにあった冷蔵庫を隣に置き、ダイニングとキッチンの間にカウンターをつけました。カウンター上にペンダントを3つ付けたのは、そこを目線のストップにする意味もあります。空間の切り替えというか、キッチンとダイニングは一体化しているけど、緩やかな結界的な感じです。そしてこの照明は、消しても可愛いので、やっぱり奥様に喜んでいただきたいなという部分もあります。

カウンターは、メーカーのカップボードを、壁で囲ったものです。この上に、炊飯器とポットなどがのり、その下の引き出しの食器と、横にゴミ箱置き場となり、コンパクトな作業スペースで奥様が動きやすくなっています。木を貼っているのは、工務店さんの計らいで、何かいいものない?って聞いたところ、ヘム材が少し工場にあるからと言う事で、貼っていただきました。ありがとうございます!


今回、脱衣場とお風呂の位置も移動しました。以前は玄関横の廊下からつながっていましたが、これをリビングから入る形にして、寒くない温かい脱衣スペースとお風呂にしています。



奥に引き戸が見えるかと思います。ここから脱衣につながっています。

というわけで途中なんですが、ちょっと時間切れのため現場に行ってきます!また後日お写真UPさせていただきます。

ごめんなさい!